医療・福祉施設

特別養護老人ホーム タムスさくらの杜 新井宿

2021年

埼玉県

建設地は川口ジャンクションの程近く、首都高速川口線沿いに位置する。既存の間知積擁壁の上にあり、南側は目の前に高速道路、その他の方位は戸建て住宅や畑に囲まれた、スケールの変位が大きく、土木構築物と自然の間に挟まれたような場所である。これらの土地の状況を背景に、どのような建築のあり方がふさわしいかを模索した。
柱と梁を外周部に設けるアウトフレームの構造形式を採用した。外部に表れた柱梁の均一な構造グリットにより、間口が100mに近いボリュームをリズミカルに分節し、周囲とのスケール感を調整している。また、そのドライな構成により高速道路などの土木構築物がある地域の風景とある種の親和性のようなものを生んでいる。
建物用途は66床の個室(ユニット型)、114床の多床室(従来型)からなる180床の特別養護老人ホームである。敷地形状にあわせ、ワンフロアにユニット型と従来型を配置する計画とした。特別養護老人ホームの設置基準をクリアし、機能面を満たした上で、デザイン性や施工性を確保できる5600×8600の構造モジュールを導き出し、それに基づき全体を構成している。